遺産分割が上手くいかず、弟との関係が悪くなってしまいました。
2016年05月14日
遺産分割が上手くいかず、弟との関係が悪くなってしまいました。 富士市
数年前に父が亡くなり、長男である私と弟で遺産分割を行いました。財産は、預貯金が少しと、父と私が同居していた土地と家屋がありました。
私の最初の意向としては、長年父と同居していた土地と家屋には、今も私が住んでいるので、私が相続し、預貯金を弟に全て相続させたいと考えていました。しかし弟は、兄である私と同じ割合での相続権があるのに、なぜ少ない預貯金だけなのかということで不満があるようでしたので、概ね割合が等しくなるよう、土地と家屋を弟と共有名義にし遺産分割を行いました。
しかし今になって、弟が土地と家屋を売りたいと言ってきましたが、今も私はこの土地と家屋に住んでおり、売却は困りますので弟の持分を買い取る形になりました。当然弟とは仲が悪くなりました。いい解決策はあったのでしょうか?
相続トラブルは珍しくありません。遺言書で対策を!
まさか自分たちがこのような財産トラブルに巻き込まれるとは、誰もが予期することができないと思われます。自分たちの家族はみんな仲がいいので、相続が発生してももめ事は起きないと思われている方々も多くいらっしゃいます。
しかし、実際は違います。財産を分割しますので、なにかしら各人思われるところはあるでしょう。不公平だと思う人からは当然文句も出できます。このように、相続が開始してからもめ事が起こるケースは珍しくありません。
もめ事がおきて、ご家族の仲が悪くなってしまうことを防ぐためにも、財産の分け方について遺言書にてあらかじめ準備しておくのがよいかと思われます。もしもご相談者様のお父様が、事前に相続トラブルを予期して分割方針を遺言書にて記載しておけば分割協議もスムーズに進み、弟様とのトラブルは避けられたかもしれません。
仲のいい家族でい続けるためにも、もしもの時についての話が前もって家族でできていればよかったですね。
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くりくり行政書士事務所
代表 行政書士 栗田 亜希子
富士市に事務所をおき、富士を中心に静岡県全域に対応している。相続手続きを中心に、遺言書作成のお手伝いまで迅速、丁寧に、お客様をサポートしている。
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